2014年3月6日木曜日

奈良 薬師寺

奈良
薬師寺(http://www.nara-yakushiji.com/
法相宗

中門の外からの写真です。
薬師寺では伽藍の中門、金堂、大講堂のすべてにこの同じ几帳がかけられています。

現在、解体修理中の東塔のあたりから、この、中門、金堂、大講堂すべてにかかる几帳が見渡せ、とても迫力があるのでおすすめです。

中門はよく風が通りますので、写真のように力強くはためく几帳を眺めることができるのですね。




几帳のアップです。

薬師寺の几帳は、白無地。
中の長い布(ノスジ)に寒色系のグラデーションがほどこされています。












ノスジのアップです。
外から黄、緑、青、黒。白も入れると5色ということなのでしょうか。
内側に向かって濃くなっていくのは繧繝彩色(うんげんさいしき)のようですが、それぞれの色の意味や、もとになった文様があるのかなどは分かりませんでした。

昭和51年に金堂の再建完成の折にこの几帳になったようです。

薬師寺では、日常的には綿の几帳がかけられ、大きな行事、たとえば3月の修二会花会式や4月の最勝会には麻の物に変えられるようです。




几帳の文様とは違いますが、お寺の家紋は興福寺と同じ「下がり藤」。大きな法要の時の干菓子や、瓦に使われているのだそうです。

薬師寺の方も普段は「几帳」とよばれているそうですが、よくよく考えると「戸帳」といった方がいいのかもしれませんね、とおっしゃていました。たしかに、戸・扉の役目をしていますよね。

さて、扉といえばとても面白い話をうかがうことができました。
今は誰でもお堂に入って仏様を拝むことができますが、本来お堂はそのように開放的なものではなく、扉も閉じられたままだったそうです。そして、その扉は内開きなのだそうです。

金堂の写真です。
扉は…外開きですよね?!

これは再建されるときに、扉が内開きでは参拝者が中に入っても狭くて通れないということで、外開きにして、扉についている鋲のような装飾もまた、見えるようにしたのだそうです。

そのようないろいろな配慮があるおかげで、仏様を身近で拝むことができるのですね。

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